演奏曲目
ヤナーチェク:『霧の中で』より第1曲~第3曲
リスト:ラ・カンパネラ
リスト:ハンガリー狂詩曲第2番
■出演者からのメッセージ
人の中に潜む闇と光。
相反する二つの事がら。
夜―昼、泣く―笑う、魔―神、絶望―希望、哀しみ―楽しみ、怒り―喜び、などなど...、音楽の中では暗い―明るい、低い―高い、音階―アルペジオ、旋律的―和声的なもの。これらは起伏やコントラストを作り出し、内向きと外向きのパシオンを表現することにつながっていく。「霧の中で」には、それに加えて明暗どちらとも取れないグレーゾーン、霧、つまり彷徨うといったことも表現されている。「ハンガリー狂詩曲第2番」のラッサンとフリスカの対比。鐘の音が発展し希望となる「ラ・カンパネラ」。今回演奏する3曲とも起伏の激しさがよく現れた作品。
闇と光のパシオンが大きな世界を創り出す。