翳りを見せ始めた新丸ビルのアトリウムに、大人気のエロイカ木管五重奏団の皆さんと、ピアニストの鶴澤奏さんが登場。
エロイカ五重奏団による恒例の楽器紹介コーナーから始まり、1分間の指揮者体験コーナーでは、なんと50年振りに式を振るというお客様が立候補!ドラえもんの曲に合わせて、堂々と五重奏団との共演を楽しんでおられました。
そして鶴澤さんのピアノが加わり、西島麻子さんによる木管五重奏版のベートーヴェンのコンチェルトを披露。やわらかくも芯のあるピアノの煌めきと、それぞれの楽器の個性が光る爽やかなアンサンブルが美しい調和を生み、まるで対話をしているかのような演奏が、吹き抜けのアトリウムをすがすがしく包み込みました。
~演奏者のコメント~
♪鶴澤奏さん:コンサートホールとは違って生活音がある中での演奏でしたが、お客さんが作り上げてくださったあたたかい空気の中で弾けたので、逆にやりやすかったです。エロイカ木管五重奏団の皆様も素晴らしい演奏で支えてくださって、すごく楽しかったです。
♪西島麻子さん(編曲者):今回はピアノのパートはそのままに、オーケストラのパートのみを編曲しています。オーケストラのパートを五人の楽器で編成し直すということは、いわゆる翻訳をする作業です。オーケストラのことも木管五重奏のことも理解し、その上で音を置き換えていく作業というのがありました。演奏する人も楽しく、そして聴いてくださるお客様に納得していただけるような形に近づけるようにと思って作業を続け、今日を迎えました。
(レポート◎小原遥夏)
新着ニュース