多くの人が集まった会場に、語りかけるような旋律から始まったマズルカが響き渡りました。
今年3月、パリで行われたロン・ティボー国際コンクールにて第4位に入賞された神原雅治さんが登場。ロン・ティボー国際コンクール、そして現在行われているショパン国際ピアノコンクールの予備予選で披露された楽曲から組まれたオールショパンプログラムを披露されました。
時に寂しさに溺れるような、けれど時に明るく朗らかな印象も残すショパンの音楽を、神原さんは緻密に拾い上げ、私たちに届けてくれます。まっすぐにピアノに向かい端正な音で紡いでいく神原さんの演奏を、一音も聴き逃すまいと会場の誰もが息を詰めて見つめていました。
プログラムが全て終了すると、この時間をずっと抱き留めていたいという想いとともに、万雷の拍手が鳴り止みませんでした。
~演奏者のコメント~
開けた場所での演奏は、ホールで弾くのとはまた違った感覚ですごく気持ちよく、新鮮な気持ちでした。こういった場でショパンだけのプログラムを演奏するのは初めてでしたが、楽しんで演奏出来たかなと思います。
(レポート◎小原遥夏)新着ニュース