午後のTOKIAに5本のトランペットが鳴り響きました。
はじまりはプレスティのSuite for Five trumpetsより、高揚感いっぱいのイントラーダ。重井さんのユーモアたっぷりなMCを挟み、2曲目は鈴木さんがE♭の小さなトランペットに持ちかえ、アイルランド民謡、ロンドンデリーの歌で会場をあたたかい郷愁で包みました。
ここでトランペットについてのお話。音の元となる唇の振動から、唇にマウスピースを当てたときのオモチャのクラクションのような音、そして楽器につけたときの音、と順を追って変化を聴くことができました。
そして3曲め、マルセル・ケンツビッチ作曲、胃腸薬の主題による4つの変奏曲。あの、金管楽器が目印の胃腸薬のCM曲のメロディーです。目まぐるしく変わる主題を追いかけ、第4変奏での主人公の無事の結末が安堵と祝祭感をもたらしました。なんとケンツビッチとは元N響首席の津堅直弘さん!
全員さいたまに縁がある関係で集まったというメンバー紹介のあと、刑部さんの編曲による3つのタンゴ、そして最後の曲、世界初の有人音速航空機を描写した『X1』での勇ましさやスピード感に観客も大興奮!アットホームでエキサイティングな大盛会となりました。
(レポート◎寿すばる)
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