コンサート

ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2025 LFJエリアコンサート@丸の内 「響きあう時空 ピアノ&ヴォーカル」マシュー・ロー

開催レポート

シンガーソングライターでありクラシックのピアニストでもあるマシュー・ローさんが登場です。

今年のLFJのテーマに合わせ、時空を連想して選曲をしてくださいました。

水彩画のような透明感の吉松隆と武満徹を皮切りに、MCを入れながらシューマンのトロイメライ。夢感たっぷりに、の言葉通り柔らかい音色が奏でられると、遠くから小さなお子さまの声が。終演後には、ホール以外の場所でクラシックを聴く意味やきっかけになる取組が良いとのお話もあり、オープンな丸の内コンサートならではの『子供の情景』でした。

続いてヒナステラの舞曲。年老いたとはいえ衰えないステップを刻む『年老いた牛飼いの踊り』から、雄々しい『ガウチョの踊り』へと一気に駆け抜け、弾き語りに移行。

「クラシック音楽家は過去の作曲家を通していつも時空旅行をしている」だから「クラシック曲と歌うというヴォーカル曲という2空間の時空をつなげたい」と、清涼な歌声でビートルズのナンバーと、学生の頃の戻れない「ぼく」と「きみ」がビターなオリジナル曲をしっとり。

リスペクトを込めたビョークは時空だけでなく性別をも超え、再びオリジナル曲へ。ポケットにしまった太陽とTOKIAのガラス扉から届く陽光がリンクし、幸せな空気が会場を満たしました。

(レポート◎寿すばる)

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