少し蒸し暑さを感じるお昼過ぎの明治安田ヴィレッジアトリウム。そんな蒸し暑さを吹き飛ばすような爽やかな南ことこさんと神宮寺悠翔さんの演奏で2日目のエリアコンサートが始まりました。まずは南さんによる演奏で、1809年生まれのドイツの作曲家、メンデルスゾーンの「デュエット」と「厳格なる変奏曲」。温かく包み込むようなメロディーに、激しく圧倒されるようなパッセージ、コロコロと変わる音楽の表情に会場が聴き入りました。
続く神宮寺さんは、1810年生まれのポーランドの作曲家、ショパンから2曲。とても軽快な調子の「マズルカ変イ長調Op.24-3」、そして「バラード第1番」は深く重厚でどこか温かさを感じるような音色で劇的に弾き上げ、聴く人を魅了しました。お二人の演奏の後、超満員の会場からは思わず「ブラボー」の声が飛び出す場面も。若いお二人の演奏で19世紀のサロンに導かれ、日々の喧騒をわすれて「音楽の時空飛行」をしたような、そんな素敵なひとときでした。
~演奏者のコメント~
(南ことこさん)たくさんのお客様にいらしていただけると思っていなくて、立ち見まで席が埋まっていてすごく緊張しました。お客様との距離がとても近くて、新鮮な気持ちで弾かせていただきました。
(神宮寺悠翔さん)2年ぶりにここで弾かせていただくことが出来て光栄です。たくさんのお客様の前で今できる最大限のことができたかなと思っていて、すごく貴重な経験となりました。このような場を提供してくださったり、聴いてくださった皆様、本当にありがとうございました。
(レポート◎工藤桃花)新着ニュース