この時間の丸の内オアゾは、タクティカートオーケストラメンバーによる弦楽五重奏のコンサート。グリーグ作曲「ホルベルク組曲」の、疾走感ある演奏から始まりました。会場いっぱいに響き渡った爽やかな音色は冴え冴えとした空気を作り上げ、続くモーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」でも、伸びやかな音楽が聴衆の心を彩ります。
プログラムの後半では、廣田稜司さんのヴァイオリンをソロに、ピアソラの「ブレノスアイレスの春」を披露。前半とはガラリと変わった高揚感に満ちた情熱的な演奏が会場を支配したと思ったら、あっという間に最後のプログラムであるホルストの「セントポール組曲」へ。豊かに伸びる佐久間さん、廣田さんのヴァイオリン、堀竹さんの柔らかくも力強いヴィオラ、佐藤さんの温かく滑らかなチェロ、瞬く音を拾い上げて支える川村さんのコントラバスが寄り添うように絡み合い、惜しみなく拍手が送られ、コンサートは幕を下ろしました。
~演奏者のコメント~
こういったビルの中で弾くことはそうそうなく、開放的な気分で、とても気持ちよく演奏することが出来ました。音量が心配で、しっかり弾かないと飛ばないかなと思いましたが、本番はすごいよく聴こえていたみたいで嬉しいです。お客様に満足できてもらえていたなら、嬉しいです。(佐久間基就さん、堀竹優衣さん)
(レポート◎小原遥夏)
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