今年の「LFJエリアコンサート@丸の内」、最終公演を飾る本公演に多くの人が来場しました。鍵盤ハーモニカを交えた「チャールダーシュ」で幕を開けると、続く「ジ・エンターテイナー」では、4手連弾による音が軽やかに響きます。新時代を象徴するかのように2人の手拍子のみで演奏されるライヒ「クラッピング・ミュージック」では、同じリズムパターンがズレていく独特な響きに観客も耳を澄ませました。
アンサンブルの楽しさを体験するラヴェル「ボレロ」は、ダンサーのくららさんと共に会場参加型で演奏。会場の手拍子と、ピアノ連弾、ダンスによって、見事な一体感が生まれました。
端午(たんご)の節句にちなんだピアソラ「リベルタンゴ」は、2人の手が交差するなど見どころ満載。そして、沖縄の浜比嘉島で感じた風と花の香りから着想を得たオリジナル曲「心花(ここはな)」の優しい響きが、暗くなってきた会場を包み込みました。最後は、グルダ「プレイピアノプレイ6番」の打楽器的なピアノの連打によって、心躍る雰囲気で締めくくられました。5歳の時に出会い、長年一緒に演奏してきたデュエットゥならではの息ぴったりな演奏と、弾くこと自体を楽しむ姿が強く印象に残る公演でした。
~演奏者のコメント~
♪木内佳苗さん(プリモ)ゴールデンウィーク最後の公演に多くの方々にご来場いただき、感謝いたします。会場の皆様との一体感を感じられて、幸せな時間を過ごせました。
♪大嶋有加里さん(セコンド)皆様にも拍手で演奏に参加していただき、一体感のある演奏となり楽しかったです。最後までお聴きいただき、ありがとうございました。
(レポート◎飯島帆風)
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