ザルツブルク留学経験者2人によるオーストリア音楽に焦点を当てたコンサートは、シュトラウスⅡ世 オペレッタ『こうもり』より序曲のリズムよく息のあった連弾で始まりました。
続いてのソロ曲は、先に小塩さんがモーツァルト『アレグレットによる12の変奏曲』を変奏ごとに表情豊かに、三好さんは、ヴォルフ『フモレスケ』を穏やかな中、どこか掴みどころなく、クライスラー=ラフマニノフ『愛の悲しみ』を憂いを覗かせつつ優雅に演奏。
会場の興奮冷めやらぬ中、2人のトークではオーストラリア音楽を「ドイツとは異なるおしゃれで重厚すぎない音楽」と熱く紹介していました。最後の「共演が決まって直ぐにやりたいと思った」というシューベルト『序曲』の壮大なスケールの演奏に会場のテンションは最高潮に。アンコールのモーツァルト『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』のあたたかで上品な連弾で幕を閉じました。
~演奏者のコメント~
♪三好朝香さん:お客様に180度囲まれた形で楽しそうに聴いて下さり楽しかったですし、音の響きが上まで届いていくようでした。
♪小塩真愛さん:集中して聴いて下さっていて、私たちも楽しく弾けました。オーストリアの作曲家の作品を初めての方にも楽しんでいただけたと思います。
(レポート◎森山智子)
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