バイオリン奏者ダニエル・キュイエが率いるナントのバロックアンサンブル、ストラディバリアは1987年からバロック時代に活躍した音楽家たちの楽曲を演奏し続け、17、18 世紀の楽曲をその長い歴史や遺産価値に重きを置いて活動を続けている。
この活動の原点を歌手と演奏者、すべてのメンバーが大切にしており、バロック作品への
理解はもちろん、当時のオルガノロジーそのままの楽器を使って演奏している。
このような演奏スタイル、フレージング、装飾音やテクニックの積み重ねが、今日のストラディバリア・サウンドとなっている。
ストラディバリア・サウンドの一番のもとは弦楽器。豊かで広く、柔らかいその音は楽曲の流れに多彩なハーモニーを生み出しており、大勢の観客から賞賛を受けている。
ストラディバリアはフランス国内のサブレ、ポントワーズ、リヨン、の各バロック音楽祭、パリのシテ・ドゥ・ラ・ ミュージック、そしてラ・フォル・ジュルネで高い評価を得ており、海外でもカナダ・モントリオールのバロックフェスティバル、オランダのユトレヒトやアジアでもいくつかのコンサートに参加した。
ダニエル・キュイエの音楽への情熱から生まれた数多くのレコーディングからアルバムも発売され、国内、海外の評論家からも高く評価されている。なかでもバッハの『チェンバロ協奏曲』はフランスの専門誌クラシカで「2009年のショック」と評され、イギリスのグラモフォン誌でも「クリティクス・チョイス」に選ばれた。
2014年には、17世紀初頭に書き残されたフォンタナのバイオリンソナタ作品集を讃えたCD「ソナタ」をフランスのレーベル、ミラールから発売し、「ストラディバリアは私たちの期待や予想以上のものを見せてくれる。 私たちはそれを受け入れ、自身の感性を大きく開き、その上を自由に歩くことになる。 それは音楽のさらにその上の音楽だ。」「バロック音楽をよみがえらせる立役者として、20年前からダニエル・キュイエとその仲間たちは、 その音や表現に情熱を注ぎ込んでいる。バロック音楽インベンションの大きな鏡として、これからも 活躍するだろう。」「ダニエル・キュイエによるディレクションは確かに最高級のものだ。柔らかく、繊細で、官能的で もある。ストラディバリアの音は広く豊潤で、ざらつきや攻撃的なところがまったくない。」「スターバト・マーテル(聖母哀傷)」でマリアの悲しみが綴られているように、 ストラディバリアのバイオリンが同情や慰めの言葉を語った。…哀願、痛み、信条が重なり合い、 それら賛美の言葉の深い人間性に心動かされる。」など、評論家が専門誌で絶賛した。
日時 | 会場 | 公演タイトル | |
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2015-09-16 | 14:00 | 福岡シンフォニーホール | アクロス・アフタヌーン・コンサートVol.14 新福岡古楽音楽祭プレコンサート ドミニク・ヴィス&ストラディヴァリア |
2015-09-17 | 19:30 | ミューザ川崎シンフォニーホール | MUZAアコースティック・ライヴ Vol.3 ドミニク・ヴィス、世界を歌う |
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