ピアノ協奏曲第2番に続き、タクティカートオーケストラの皆さんによる第1番です。ショパン国際ピアノコンクール(開催中)のファイナルステージで多くのピアニストが選択することでも大変有名な曲。ピアノは新丸ビル、TOKIA各会場を大いに沸かせた飯田円さんと田口尊啓さんです。 憂いと威厳の漂う前奏が観客をショパンの世界に誘い、飯田さんの熱く切ないピアノがアトリウムをワルシャワへと変えました。楽章最後のストリングスの美しさといったら!
第2楽章からは田口さん。弱音の美しいピアノと彫りの深いチェロとの揺りあう掛け合いは、時の流れを忘れてしまうほど。第3楽章に突入すると、ポーランド舞踊を思わせるロンドが軽やかなリズムとフレージングでコロコロと弾み、どこまでも響きます。祝祭感に満たされた客席からは、終わりと同時に少し前のめりな拍手とブラボーの声が。飯田さんと田口さんは前も後ろも超満員のお客さまに何度も向きなおりお礼をしていました。
素敵な弦楽ショパンを2枠に渡って届けてくださったタクティカートオーケストラの皆さんは、楽しさと真剣さを大切にして新しいことに挑戦している若手音楽家の集まり。来たる5月16日(金)にも豊洲シビックセンターでの弦オケコンサートを予定しているとのことです!
(レポート:寿すばる)
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